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大淀町の特産品

お茶

2024.5.27

温暖な風土であることからお茶の栽培は、古くから行われていたといわれています。ことに江戸末期、宇治の製茶技術が加わり大きな伸長をとげました。その後も、製茶の機械化など研究が行われ、今や良質なお茶が全国的に知られています。

 

 

今から200年程前、北河内(今の大阪府)に忠治郎という竹かご屋が住んでいました。竹かごは茶作りに大切な道具でしたので、茶で名高い宇治(今の京都府)へ竹かごを売りに行ったり、中増へも売りに来たりしていました。ある日、忠治郎は、中増のお茶を飲んでみましたが、あまりおいしく感じませんでした。そこで、なんとかおいしいお茶が作れないものかと考え、宇治へ行って、宇治茶の作り方を習い、中増の人達に熱心に教えました。忠治郎の熱心な教えもあり、中増でも濃い緑色の美味しいお茶ができるようになりました。村人たちは「忠治郎先生」と慕い、忠治郎が亡くなった後も安養寺に供養し、茶をそなえ、おまつりをしました。今も、茶組合がこれを受け継いで、おまつりを続けています。